ジャイアントキリングについて

日本代表も気になりますが、今回はオランダやポルトガルを応援してこう
かなーって思ってます。スペイン代表を応援もしたいんですが、よく知って
いるだけに弱点が目に付く・・・。優勝はキビシイ。世間的にはブラジル優勝
間違いなしみたいな雰囲気ですが、競馬の単勝2倍馬券が2回に1回当たる
わけではないように、気楽な予想ですよね。もっといろいろな観点から楽しめ
ばいいのにね。


チャンピオンズリーグを見てますと、よくジャイアントキリングという言葉が
使われます。ビッグクラブが中堅クラブに敗れたときとかに使いますね。
判官びいきの日本人にとっては非常に盛り上がる瞬間かもしれません。かくいう
私も大好きで、たいてい若干下馬評の低いチームを応援しています。
でも他の競技よりもドラマチックな展開が多い気がするんですよねー。その辺
がなんでなのか、ちょっと考えてみました。

  • 原因1 スコア差が少ない競技である

サッカーは1-0とか2-1とか0-0が多いですよね。
野球やバスケットと比べると、得点機(=実力を結果として示す部分)の
回数が少ないといえます。さいころに例えると、実力のあるチームのさい
ころは最大値が大きいさいころ、実力のないチームは最大値が小さいさい
ころみたいなものです。

ブラジル・・・最大値20のさいころを持っている
日本・・・最大値6のさいころを持っている

これを得点機ごとに振る感じですね。実力差が反映されやすいのは
何回も何回も振るバスケみたいな競技ということになります。

  • 原因2 審判の基準が結構あいまい

得点機が少ないことは前述したとおりなんですが、そこに審判が絡むと
その審判の判定しだいでぐらりと揺れます。フィジカルが強いチームが
あって多少のあたりは流す審判なら得点機のたびにプラスのボーナスを
もらえるので、実力以上のものを発揮できます。逆に強いチームでも、
試合中ずっと審判の判定に苦しめられるという展開が良くあります。

  • 原因3 試合のルールが絶妙

これを絶妙というかは疑問もありますが、チャンピオンズリーグ
ホーム&アウェイ、アウェイゴール2倍方式は数々のドラマを生み
ました。W杯の決勝トーナメントは1試合のみ。90分の時間内で
どうベストパフォーマンスを出すのか、出させないのか、ですね。
ユーロ2004のギリシャは90分でベストパフォーマンスを出さ
せないことに長じたチームでした。こういうこともおきるわけです。

この辺がサッカーがドラマが生まれ、多くの人を惹きつけているん
じゃないかなと思っています。


注:強いものは強く存在しなきゃいやだという人(アメリカ人に多そうだ)
には物足りないかもしれませんね。